英検1級単語解説 大坂なおみさんの “bouts of depression”

英検1級 単語解説

このブログは5分で読めます

このブログはこんな人におすすめ!!
・英検1級頻出「メンタルヘルス」関連語彙について学びたい方
・大阪なおみさんのTweetを英語で少しだけ読んでみたい方

大坂なおみさんは自分の病気をこう表現していた

bouts of depression・・・depressionはみなさんお分かりよね でもboutsって初めて聞いた人多いんじゃないかな?

shoko
shoko

boutsとは・・「発作とか一時的な病気の期間など」を指しますよ・・・バウツって読むからね!!

一般的に “bouts of depression” 「うつ」という意味で、広く使われています! 

Twitter記事を読んでみよう

More importantly, I would never trivialize mental health or use the term lightly. The truth is that I have suffered long bouts of depression since the US Open in 2018 and I have had a really hard time coping with that.
「それよりもっと重要なことはね、私はメンタルヘルスを些細なものとして扱いたくなかったし、その言葉を軽々しく使いたくなかったこと。実は私、2018年のUSオープンの頃からうつに悩まされてて、自分のうつに付き合っていくことが本当に大変だったの。」

大坂なおみ公式Twitter 2021年6月1日より引用(日本語訳はshokoオリジナル)

英語ではMDDと表現

英語では一般にMDD ”Major Depressive Disorder”「大うつ病性障害」と言います これは一般的な「うつ」「うつ病」のことを指します 「大」というのは、病気の重さ・深刻さではなく、「主要な」という意味です(「日本人のための教養ある英会話”Depression”より引用)

shoko
shoko

実は うつとかうつ病には基準があるんです。 アメリカ精神医学会がまとめたDSMという精神疾患に関するガイドラインがあって、精神科医が患者を診断する際に用いられる指針です。世界各国で用いられていて、もちろん日本の精神医学会でもこの指針をもに診断を行なっています。現在はDSM-5まで改訂されたものが使われています

shoko
shoko

コチラの書籍は、英検1級2次対策に効くことで超有名な「日本人のための教養ある英会話」です。著者はイギリス人ライターのクリストファー・ベルトンさんでです。欧米知識人が身につけている「教養」を英語で学ぶことができます。もちろん、英検1級2次のQ&Aセッションでのやり取りのしかたも手に入れることができますよ。私も、コチラの書籍の表現を何度も音読し暗唱することで、スピーチの失敗を挽回することができました。

精神科医の意見

樺沢先生
樺沢先生

DSM-5は800ページもあります。この基準をもとに、経験のある精神科の医師のみが診断することができます。(下記YouTubeより文言改変して引用)

大坂なおみさんの病気が公になってから、日本でメディアでは「うつ」「うつ病」「うつ状態」と主に3つの言い方で情報発信していましたね。
これらにどんな違いがあるのか・・・精神科医の樺沢紫苑さんは次のように語っています。

うつ、うつ病、うつ状態の違いとは?【精神科医・樺沢紫苑】

樺沢先生
樺沢先生

まず、depressionをどう訳すかってことなんだけど、「うつ」って訳すのが一番正しいのかなって思います。(上記YouTubeより引用)

うつ状態

いわゆる「気分が落ち込んで、やる気・意欲が出なくて、何もしたくなくて、どんよりとした気持ちになる」そういう状態のことを指す。
これは「うつ病」以外の病気でもみられ、例えば「不安障害」「統合失調症」「アルコール依存症」「認知症」でもみられる状態のこと。
だから、うつ状態=うつ病 ではない。(上記YouTubeより文言改変して引用)

うつ病

うつ病」というのは「診断名」で、うつ状態がある程度の期間続き、「うつ」の症状がある場合を指す。「うつ」の症状というのはさまざまで、「意欲の低下」「興味・喜びの喪失」「抑うつ状態」「睡眠障害」「食欲の低下」「注意・集中力障害」などが一定数見られること。それらの条件を満たし、精神科の医師が診断する。(精神科は「状態診断」をします。治療してから診断名が出ることが多い。)(上記YouTubeより文言改変して引用)

樺沢先生
樺沢先生

大坂なおみさんが病院を受診して、診断名が出ているかどうかはわかりませんが、「うつ」の状態がありましたということは言えると思います。「うつ」という言い方は「うつ状態」と「うつ病」の両方を指した一般的な言い方であると思います。英語のdepressionは、幅広い意味で使われていると思います。(上記YouTubeより文言改変して引用)

メンタルヘルス関連語彙

shoko
shoko

schizophrenia スキツーニア
mood disorder ムードディスーダー
insomnia インムニア

antidepressant アンティディプッサント
lethargicージック

shoko
shoko

統合失調症
気分障害
不眠
抗うつ剤
無気力な(形容詞)

まとめ

shoko
shoko

大坂なおみさんのTweet・・・ bouts of depressionは「うつ」と訳すのが正解だった!!ってことだね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました