英検1級を受検する方に!特に、話すことがとても苦手な方はぜひお読みください!
実は次のことが一番大事です!
面接委員に「自分の意見(気持ちを含む)を届ける・伝える!」という意識を持つ。
この意識を持つと、これからのおすすめメニューを見て、うなずいていただけることでしょう!
自己紹介原稿準備
評価の対象外
完全な客観評価はあり得ない
評価の対象外なので、さらっと話して終っても大丈夫!と考える方ももちろんいるでしょう。しかしながら、評価はもちろん血の通った人間が行うわけです。ですから「完全な客観的評価」はあり得ません。仕事とはいえ、面接委員は「これから話す人が、どんなバックグランドを持った人なのか」知りたいと思うはずです。この人の話を聞いてみたい!と思ってもらえたら、たとえ試験だとしても、スムーズな言葉のやりとりの可能性が広がるはずです。また「英語を話せる人だ」という印象を面接委員に感じてもらえたら、たとえ不得意なトピックで苦戦していても、もしかしたら話せるように上手に促してくれることもあるかもしれません。(これは合格時に感じたことです。)
準備運動として利用する
脳の中に貯めに貯めた「スピーチ原稿」や「英語の表現」などをスムーズに口から出すためには、ウォーミングアップが必要です。そのウォーミングアップとして自己紹介を利用するのです。知り合いの通訳者もこのように言っています。「日本で生活していて、日常的に日本語を使っていると、仕事だからといって、すぐに英語モードにはならない。必ず時間をとって口を動かして(英語をしゃべって)から、仕事をしている。」と。自分のことを語るのですから、話しやすいわけで、ウォーミングアップにはぴったりと言えます。
原稿つくり
名前と仕事だけで終わらせない
それではどうすればいいのでしょう?それはきっちりと原稿を作って、暗記しておくことです。暗記することに嫌悪感、または賛成しかねるという意見をお持ちの方もいるのは承知しています。しかし、本番ではどのような面接委員に遭遇するかもわかりませんし、面接ということで、思いのほか緊張してしまうことも想定されます。そう言った場合に、何が力になるかというと、やはり自己紹介原稿の暗記です。実際は100%暗記していても、80%程度しか口から出てこないこともザラです。(経験上)ですから、暗記をしておいて、面接委員から飛び出す質問に合わせて、その時に頭に浮かんだ自分の言葉で話す、という方法が成功の鍵となるでしょう。
自分の経験を整理し自信を持つ
自己紹介の原稿つくりを振り返り、最もよかったと思えたこと・・・それは自分のこれまでの経歴(仕事はもちろん、英語学習に関しての努力なども含む)について振り返り、整理することで自分に自信が持てたことと言えるでしょう。自信が持てたというのは言い過ぎかもしれませんが、少なくとも多少俯瞰して自分のことを見ることができたように思います。今をときめくGAFAMの入社面接でも相当の準備をして臨むのが基本ということです。またもちろん、自己紹介の練習をして、堂々と自分のことを語ることができる「自信」といったもの・・・これは「面接試験」においては非常に重要で、スピーチのdeliveryに大きな影響を与えます。
スピーチ・自己紹介原稿録音
スマホに録音する
時間を測る
スマホには録音機能があります。(iPhoneには「ボイスメモ」アプリが実装されていますね。)自分のスピーチ、自己紹介を録音したことがない方は、今日やってみましょう。スピーチに関しては、初めに時間を計測せず録音します。2分という決められた時間とは、かけ離れた時間でのスピーチに愕然とするかもしれません。でもそれがチャンスです!2分ちょうどになるように(まずは原稿を見て)練習します。2分ちょうどに読めるようになったら、それを録音します。この時注意することは「つまずかずに言えるか?」ということです。つまずいているうちは、おそらく不十分です。
話し方のクセを知る
「録音してみたけれど、あまりにも自分の声が気持ち悪く聞こえてやめてしまいました・・・」という声をよく聞きます。(バリューイングリッシュ無料お悩み相談より)よくわかります。でもそれを乗り越えて、録音してみましょう。(本当は録画がベターかもしれません。ただ自分は、自分の顔を見るのが嫌なので、録画したことがありませんが・・・)
1話し方のくせがわかる・・・ 2不自然な「間」がわかる・・・ 3こんなへんてこりんなスピーチをネイティブに聞かせることになるんだ!(泣)と悟る・・・ 自分一人で恥ずかしい思いをするか、面接の時に恥ずかしい思いをするか? 皆さんは、前者を選びましょう!!(絶対ね!)
耳は空いている
原稿は見ないで、聞く
スピーチ原稿、自己紹介原稿、ともに「耳から」情報を入れましょう。それは・・・
1 面接試験では、面接委員から発せられる言葉を「耳で聞いて」▶︎「脳で判断」▶︎「対応した内容を口から出す」活動」を行うので、「耳で聞く」(つまり耳からのインプット)が重要 2 原稿を見る(読む)インプット方法は、実は「視覚情報」に頼っているため、耳からのインプットに比べ、脳への負荷が低い つまり耳からのインプット▶︎口から出す 練習の方が 頭に残りやすい データがないのが悔しいですが、これは、自分の長年の経験による「体感」です。
家ではシャドウイングをする
通勤通学途中で録音した自分のスピーチ・自己紹介を聞きましょう。電車では「聞くだけ」で構いません。というか、それしかできない可能性が高いですね。ご自分で書いたエッセイ原稿が30本ある方なら1日3本に取り組むと決めて、朝の通勤時・昼休み・退勤時・寝る前と4回取り組みます。つまり、3本✖️10日で1周することができます。ということは1ヶ月で3周できることになります。こんなふうに繰り返し高速回転させることが鍵です。1日全30本を取り組む、というよりは、1日3本を集中して回すことが効果的です。(できれば翌日に復習の時間が取れるとさらに良いでしょう。)寝る前はもちろんシャドウイングをして徹底的に頭に入れます。
fillerは適切に使う
どう返すかを見ている
アカデミックスピーキングの場
英検1級の面接は、アカデミックスピーキングの場として考えておくのが無難です。それは出題されるトピックの内容を見てもお分かりになると思います。ですからcasualすぎる話し方はしないほうが良いでしょう。
ていねいに話す意識が大切
ていねいに話す、というのはどういうことなのでしょう?それは、filler(つなぎことば)を適切に使いながら、ていねいに言いたいことを「伝える」ことです。上記は、会話でよく使われるfillerですが、アメリカ英語で頻繁に使われる…you know…(文中でもよく使われます)は、使うとしても控えめに使ったほうが良さそうです。あるnaitive speakerが「あまり知的には感じられない話し方のように聞こえる・・・」と言っていたことを思い出します。
できるだけ使わない意識で
まずは個人練習する
練習により、fillerを使わないように話すことは可能です。録音した自分のスピーチ音源を聞くと、上記とは異なるfiller、例えば、“Er…”・・・日本語で表記すると「あー」「うー」ですね。これが想像以上に聞き苦しいのです!言いたいことがすぐに頭から呼び出せない時に、このような声が出てしまう受検生が多いようです。こちらも、”you know”と同様、naitive speakerにとっては聞き苦しいもののようです。このような聞き苦しい音は、無意識に口から出ている可能性があります。録音してみて、必要以上に出ていたら、改善しておきましょう。
レッスンで指摘してもらう
レッスン時、バリューイングリッシュの講師に「不自然なfillerやdeliveryを指摘してください。」と事前にお願いしておくと良いですね。このように、レッスンを受けるときにご自分の不得意・不十分な点を教えてもらうようにしておくと、費用対効果がアップします!!
ストレスとフローに注意
ネイティブが聞きやすい
内容語にストレスがある
内容語・機能語という言葉を聞いたことがない方も、英語独特の「ストレス」の置き方については聞いたことのあると思います。日本人英語学習者は、単語一つ一つの発音については、問題ない場合が多いのですが、ひとたび、文としてアウトプットすると通じにくい英語となる人が多いと思います。
1内容語にストレスをおく(強めで長めの発音) つまり、相手に伝えたいことが「内容語」と言えるでしょう。 2機能語は「内容語に添える」程度(軽めで・短く流す発音) 一般的にbe動詞は「機能語」とされています。 もちろんcontextによっては、上記に当てはまらない時もあります。
/ə/ schwaに注意
/ə/がたくさんあるのにお気づきでしょうか? ストレスのないシラブル(音節)の多くがこのように
/ə/となっているのがわかりますね。/ə/は唇や喉の力を抜いて軽く「ウ」(日本語表記ができません)と発音します。この/ə/を意識しているかどうかが大切です。naive speakerは内容語にストレスを自然におくことにより、この/ə/を出すことができているのです。(これを「あいまい母音化」と言います。)
この「あいまい母音化」などの英語独特の音声変化を説明しているのがこちらの動画です。
日本人英語はchoppy
“Rachel’s English”で視覚的学習
説明はもちろんすべて英語ですが、わからない場合は日本語字幕にして説明を見てもいいですね。英語という言語の音声変化を視覚的に知ることが、英検1級スピーキングには非常に役に立ちます!
一息で流れるように伝える
ご覧になると、英語という言語には日本語にはない「フロー」(流れ?)のようなものがあることに気づきます。日本人の英語は多くがchoppy(とぎれとぎれ?)であると感じるnative speakerが多いそうです。それはこのフローが足りないからとも言えるかもしれません。
まとめ
面接委員に「自分の意見(気持ちを含む)を届ける・伝える!」という意識を持つ。
この意識がないと、表面的な受け答えになり、面接委員に伝わりにくい英語を話してしまうことになります!みなさんの合格を応援しています!
▼英検学習コーチングをしています。英検でお困りの方と伴走しています!▼
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