英検1級のスピーチ対策は「原稿つくり」が大切です。
それはどうしてでしょう?
それは、多くの人にとって、スピーチを即興で行うことは非常に難しいことだからです。
スピーチ原稿を「暗記」「暗唱」することは意味がないのでは?と考える人もいます。
しかしながら、「暗記」「暗唱」という練習をする過程で
英語力がつくことも事実です。
多くの上級者も 「暗記」「暗唱」(スピーチに限りませんが)を徹底的に行って
英語力を向上し続けています。
そこで今回は、英検1級に合格する「スピーチ原稿の作り方」についてお知らせします。
今回の記事はこんな方に特にオススメ!
・英検1級1次試験に合格したけれど、2次スピーキングに初めて挑戦する方 ・スピーキングに自信がない方(即興スピーチが難しいと考えている方) ・1次試験のライティングを利用して、スピーチに挑戦したい方
ライティング原稿直し
body3つ→2つにする
1次のライティングは、
Introduction/body1/body2/body3/conclusion のストラクチャーが一般的ですが、これを・・・
Introduction/body1/body2/conclusion に書き換えるのです。それはなぜ?
英検1級のスピーチのbodyは2つで良いからです!(3つでもいいのですが、普通の方には2つをオススメしています。)
ポイントは、自分にとって「覚えやすい・言いやすいbodyを残す」ことが重要です。
また、ライティング原稿を手書きで残している方は
この機会にぜひアーカイブ化しておきましょう。(自分は当時Keynoteを利用していました。)
英検チャレンジしていた頃の英作文(間違いがあると思いますが、見ないふりしてください笑笑)英語を書いてから日本語に直していました。
当時はDeepL(後述)のことは知りませんでしたが、暗唱するのに日本語でしっかりと意味を確認しイメージ化することの必要性について、この頃から意識はしていました。
今のオススメは Google スレッドシート(スプシ?)です。
Googleスプレッドシートは
「Googleドライブ」と「Gmail」と「Google フォト」 の3つの合計で上限があります。(15GB)
しかしながら、スプレッドシートのファイルはGoolgeドライブを使用した容量としてカウントされないので、実質「無制限」で保存できます!
ということは、いくらでもライティング原稿、スピーキング原稿を保存できるってことだ!(勉強し放題ってことだね!)
全体のバランスを整える
・signpostを取り替える(First, Second,など→Let's start with..., Let's go on to...など、少々会話的な表現にしました。この表現を使った(合格回で)が、特に問題ありませんでした。)もちろん取り替えなくともOK。ただし、bodyを3つから2つにしたときには、body3で定番の"Last but not least,"は使いません。 ・スピーチで使用しないbodyも消さずにそのまま置いておく(上記ではCの部分・・・万が一1次から再スタートとなったときに再学習するため) ・Conclusionまで、しっかりと見直す(bodyの内容のパラフレーズ部分の1つを、忘れずに取り外す。)・・・当たり前のことのようですが、画竜点睛を欠くことはオススメしません。スピーチ原稿として完成された形でインプットすることが必要だからです。
Deep L
無料翻訳ツール
これまで栄華を極めた?「Google翻訳」と比べると『精度が高く、微妙なニュアンスのある翻訳ができる』(Wikipediaより)と評判のこのDeepLです。
2017年に無償版がリリースされ、最近ではその認知も広がり、幅広いレベルの英語学習者が使用しています。
完璧ではないが十分です!
実際にDeep Lに英作文を入れて、翻訳してみました。
英語で作文を書いただけではわからなかったことが、日本語で確認することで、重要なことが見えました。それは・・・
・論理の飛躍があった ▶︎差別(不平等)撤廃の取り組みがテロ撤廃につながる?・・・平等=テロがなくなるという図式を英語で書いたわけですが、不平等がテロのroot causeの一つであることを説明する一文が必要だったと思います。 ・理由が抽象的すぎた ▶︎SDGsの活動を例に挙げているように書いてありますが、具体例として乏しい感じが否めません。どのような取り組みをしたのか、まったく言及されていませんね。
toPhonetics
発音記号を確認
面接委員にスピーチの内容がはっきりと「伝える」ためには『発音記号』を確認しておきましょう。toPhoneticsは、国際発音記号(IPA)を採用しています。どういうわけか、英語学習上級者でも、間違った発音(ストレスの位置などを含めます)をインプットしていることがあるのですが、これは英検2次受検生の皆さんにとっても、致命的です。
/ə/(あいまい母音)を意識しましょう。
こちらの「あいまい母音」・・・「ストレスの置かれない母音があいまい母音化する」ことをご存知でしょうか?本記事では取り上げませんが、英語の音声変化を説明するときには、非常に重要な項目です。この音をしっかりと意識しているかどうかで、英語の発音が大きく変わってきます。また、ネイティブにとっても聞き取りやすい英語となります。ですから発音記号を押さえることが非常に重要なのです。
AI音声でシャドウイング
①自作スピーチ原稿をコピペする、チェックを入れる(アメリカ英語・表示方法など) ②タップすると数秒で下部右側に発音記号が現れる ③読み上げ機能をタップする、右にあるバーで速度を調整する
これで、自分のスピーチ原稿の音声が確保できました。これをスマホなどに入れ持ち歩くことも可能ですね。
AI音声なので、センテンス同士の繋がり等で、不自然な部分も少々見受けられます。基本的な英語力のある方ならまったくの許容範囲ですね。まずはご自分のスピーチ原稿を入れてみてください。この音声を使って、繰り返しスピーチ原稿をシャドウイング(原稿を見ずに)すると、話す力がぐいぐいとついてくるのがわかります。
適切に原稿を直して、それを2つのツールにかける、これだけでスピーチ原稿音読・暗唱への準備が調います。英検1級合格への近道にもなるこの手法、ぜひ利用してみてください。
▼英検学習コーチングでは、英検でお悩みの方と伴走しています!▼
コメント