著者について
北村一真先生(MR.BIG) 慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得満期退学。学部生、大学院生時代に関西の大学受験塾、隆盛ゼミナールで難関大受験対策の英語講座を担当。滋賀大学、順天堂大学の非常勤講師を経て、2009年に杏林大学外国語学部助教に就任。2015年より同大学准教授。著書に『英文解体新書』(研究社)、『英語の読み方』(中公新書)、『知識と文脈で深める上級英単語ロゴフィリア』(共著、アスク出版)、『ジャパンタイムズ社説集2022』(解説執筆、ジャパンタイムズ出版)など。(Amazonより引用) ▶︎あの「上級英単語ロゴフィリア」で、英語学習界隈に激震を起こした、北村一真先生の英文読解指南書です!今回も、更なる激震をひき起こしているようです😇
こんな人に
英検準1級・1級合格を目指している人は
まさか「試験合格」だけを目指してるってことは無いよね。(絶対無いよね!!)
試験合格はあくまで「通過点」で、その先の「上級者」を目指しているわけだよね。
つまり・・・
上級者を目指す過程で、英検合格がある!ってことだから
もういっそ、最上級者を目指す!!ってことでよくね?
そんなあなたにぴったりなのがコレ。
英文読解を「極める」→ 難文・長文がグッと楽しくなる!
自分も早くこの境地に達してみたいもんだ!(中の人まだまだ危うい英語力・・・)
北村先生は英文読解・英語学習業界では知らない人はいない、スゴイ先生・・・
先生の著作「英文解体新書」は超有名・・・でも相当難しいんで、まずは、「英文解体新書」の前段として読んでみるといいかもしれないよ。
★5つ
英文が「わかる」ために必要なことがわかる
予測しながら読む 英文の構造を把握すること、これは正確に文の内容を読むためには必須。 ところがその上に乗っかってくるのが「予測」の力。 この「予測する力」があると、その後ろにどのような表現や内容が続くかがある程度わかり、 文章の後半の解釈の速度と正確性が高まるのです。(本文より一部引用) 中の人、こういう力がほとんど無かったので 長文を読むのにかなりの時間を要していました。(いまだにその傾向あるある・・・)
日本語では文の述語動詞の後にそれを修飾する副詞的な要素を置いたり、あるいは名詞を後ろから形容詞的な要素によって修飾したりするといった構造が原則として存在しません。
後置修飾という難題
ここで大事なのは 日本語話者は、述語動詞が出てきた時点でもう「その文は終わり」という感覚が染み付いているということ。 I left quickly. 「私は出た(すぐに)」なんだけど、leftを見た瞬間に「もうこの文は終わり」って 感じちゃうってことなんだね。(本文より一部引用) こうなると、次に何かの要素が続くかもしれないって思わないから、「思考」が停止しちゃうわけ。 英文を読む時には、この「思考停止」が非常にキケン。 特に、少し複雑な文構造の英文になると、後置修飾語句が「距離的に離れている」ところからかかってくることもあって、文構造を見抜くことができなくなってしまうことがある!(あるあるだなコレ) これで英検1級の長文が読めない読めない!(泣)っていう人も多いと思う。
聖書に関する表現を知る 英語圏では「新約聖書」「旧約聖書」、あるいはシェイクスピアの作品由来の表現の理解は欠かせないものとなっているよね。 そのことについては承知はしていたけれど、具体的にはほとんど知らなかった(全くの恥🙇♀️)
特に英語文化では引用の文化が発達しており、基盤となっている古今の作品からの引用が頻繁に行われる傾向があるため、そういったソースに慣れ親しんでいるか否かで文章の理解に差が出ることも少なくありません
理解できないのには理由がある
特に、アメリカ大統領就任演説(Inaugural Address)と聖書の関係は超有名で、 必ずと言っていいほど、聖書の言葉が引用されている! もちろん、トランプ氏、バイデン氏の就任演説も「旧約聖書」からの引用が含まれていた! これにはどうやら理由がありそうとのこと。なるほどなるほど・・・。 答えは本書を読んでみてね!(*´-`)
When she went missing, any woman who has ever walked home alone at night felt that grim, instinctive sense of recognition. Footsteps on a dark street. Keys gripped between your fingers. There but for the grace of God.
The Guardian, March11, 2021
上記ゴシック、訳せますか? (多くの人は訳せないよね) これは、新約聖書「コリント人への第一の手紙」に出てくるパウロの言葉をもじったもので やはり知識がないと読み取りは難しいよね。 中の人、説明を読んでなるほどなるほど💡と理解してたので 後半に出てきた「チャレンジ問題」で類題が出題されたんだけど、すぐわかったよ! こういう表現に触れておくことが、次の読解につながるってことだね。凄さを実感したよ。
読んだら元気になる😇
日英語の違いを逆手に取る
「この本では言葉が使われている。」
この日本語を見た時になんか「違和感」を感じるかどうか??
つまり、「違和感」を感じたということは「自然な言葉ではない」ということなんでしょう。
北村先生はこのようにお書きになっています。
言語にはいろいろな用法、用途がありますが、基本的に聞き手や読み手に新しい情報を提供したり、これまでの知識を修正したりして、その認知的環境(物事に対する認識や理解)を改善することが目的です。
違和感を逆手に取る
つまり 「本」というものは言葉が使われているのは当然・前提であり、なぜその当然のことを言っているのか、意図がわからない文だから、違和感を感じるということなんですね。 言い換えると この言葉を聞いた(読んだ)相手に「新しい情報」などを提供しているわけでもなく、本に対して新たな理解を求めているわけでもないから違和感がある、ということ。 では英語だとどうでしょう? Words are used in this book (that are now completely obsolete). 英語の場合、後置修飾が発達しているので、名詞を修飾する部分を文末に追加することで そのままでは情報価値のないような文を、情報価値のある文にしたりすることが可能!ということなんです。 こういう発想はなかったですね。(中の人まだまだダメダメだな・・・) つまり え?なにこの文?何が言いたいのかわかんねーよ!って思ったら、 後ろに追加で説明が来るんじゃないか?って予測することが大事ってことなんだね。
チャレンジ問題が楽しい それまでの説明を熟読しておけば、チャレンジ問題は難しくない! チャレンジ問題には本気で挑戦し、是非是非正解しよう! 正解すると、あの北村先生が出題したものが解けた!っていう快感がもうすごい! そうなると、あの憧れの「英文解体新書」も手が出せるじゃないかという妄想に襲われる! 今話題の「上級英文解釈クイズ60」もイケるんじゃないか?って根拠のない自信がみなぎってきて、さらによし笑笑
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