音読レッスン 実施報告(2)

英検1級 面接

こんなレッスンです

目標
面接委員の質問をしっかりと受け止め、さらに自分の意見を確実に伝えるための発話方法を身につける

使用教材
「知識と教養の英会話(第2版)」を参考にしたオリジナル教材(PDF・表現は115コ) 

事前練習
日本語での内容理解と音読練習をしておいていただきました

Dさん

Dさんは、このたび3回目の挑戦、日頃はお仕事で、メールでのやりとりを中心に、英語を使うこともあるとおっしゃっていました。普段のオンラインレッスンは毎日、また、英検1級のレッスンについては9月から週1のペースで受けていて、最近は上達が感じられてきているとのことでした!(さすがです!)

スピーチ原稿については、書きためているということではなく、即興でスピーチすることができるように特訓を続けているとおっしゃっていましたね。(本来の正しい形です!!暗唱特訓ばかりしてきた自分、反省案件です!)

受験地が東京となり、そのために1泊旅行をされるそうで・・・それはそれは大変です。(同じ境遇なのでよーくわかります。)

さて、課題の音読をしていただくと、一語一語丁寧に発話され、音素もクリアーに出されていました。

もっと伝わりやすくするために直すとしたら、ということで少し指摘させていただきました。

ひとつひとつの単語は綺麗ですが、綺麗に発話するあまり、「意味のかたまり」がわかりにくいので、それを意識して発話する

the working majority   ザワーキン マジョリティ△
→ザワーキン ジョリティ ○ 

言いにくい部分は、繰り返して練習する(これは誰もが口が回らない・・・)

...what it is today

ストレスの位置に注意する
bureaucracy /bjurɑ́krəsi/

Eさん

Eさんは、今回初受検の方です。仕事では英語を使うことはまったくないし、話すこともそれほど得意ではないとのことでしたが、とてもそうとは思えぬほど、発音が綺麗で驚きました。(羨ましいほどですよ・・・)

今は育児休業中で、この期間を利用して英検1級を取得したいとおっしゃっていました。

機能語を弱形化させ、できるだけ内容語に添えるような形で読むこともすでに身についておられました。
in a newspaper          you are probably right

ストレスの場所に気をつけつつも、ストレスのない場所の子音の発音も確実に行う

period /pəriəd/

暗記したフレーズを自分の中に落とし込んで、自分の言葉として発話する意識を持つ
▶︎覚えたまま発話するのではなく、相手に伝える気持ちが大事。ジェスチャーも実は有効。

Fさん

Fさんは言葉を丁寧に選んで話される方・・・、今回3回目のチャレンジです。
「もう受からないんじゃないか・・・」と控えめにおっしゃっていましたが・・・いえいえそんなことはありません。コツコツと勉強している方は、続けてさえいれば実力はつくし、最後には必ず合格します!とお伝えしました!

話すのは得意ではないものの、英検1級トピック関連の知識はついてきていると思います、とおっしゃっていました。これはすごいことですよ!

さっそく課題を音読していただきました。

単語そのものの発音が非常にクリアでしたが、途切れ途切れに聞こえてしまうもの(長めの文)がありました。実は「途切れ途切れになっている(choppy)英語は、聞き取りにくい。」と、ネイティブスピーカーから言われることがよくあるんですよ・・・

短めの文については特に問題なく、非常にキレイに発音されていました。
例)He had a field day when stock prices took off.

そこで途切れ途切れにならないために、次のような練習方法をおすすめしました。

①大きく息を吸って、息を吐きながら一息で文末まで発話する

②文末までが難しいときは、commaなど、意味の区切れまで一息で発話する

上記の2点を意識して、音読をしてもらったところ・・・

なんと!

劇的に発話が変化し、一気になめらかに、聞き取りやすくなったのです!

これにはご本人も驚かれていました!

その他、気をつけるとさらによくなる点はこちらです!

聞いてくれる相手を意識した発話をする

I do share your anxieties. 

自分の発話とアイコンタクトを一致させる

Yes, it is worrisome, isn't it? (worrisomeのところでしっかりとアイコンタクト)

発音記号であいまい母音/ə/を認識し、練習する

descendents   /diséndənt/

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